主にブラックメタルのレヴューを2007年からしています。稀にブラックメタル以外のレヴューもありますが、音源購入の際の参考になれば幸いです。
theprincipleofevilmadeflesh
The Principle Of Evil Made Flesh
Paul A.氏、Benjamin氏、MONOLITHやSYSTEMATIC INSANITY、CATALEPSY等のNicholas氏、DECEMBER MOONやMALICIOUS INTENT等のRobin氏、Paul R.氏、そしてDani氏によるイギリスのブラックメタルバンド、94年の名盤1stフルアルバムのビクターエンタテインメント株式会社盤(解説・対訳・帯付き)。
(ANATHEMAのDarren White氏がヴォーカルで1曲、2021年のコングスベルグ襲撃事件で死亡したAndrea Meyer氏が女性ヴォーカルで、Soror Proselenos氏がチェロで、そしてFrater Nihil氏がアウトロで参加!!)

まるでダリオ・アルジェント映画を彷彿させるかの様な薄気味悪く背徳的でありながらも荘厳で耽美なイントロで幕を開ける楽曲は、ダカダカダカダカダカダカダカダカと荒々しくファストなブラスト/トカトカと低速ブラスト/裏打ちでの疾走やドラマティックなミドル/スローテンポ等織り交ぜて緩急付けて劇的に展開してゆく籠もったドラムに、籠もった低音を効かせて随所で存在感を発揮する不道徳なベース、ジージャーと歪んだ籠もったギターが寒々しく荘厳なリフやゴリゴリの不道徳リフ、ズンズンと刻みを交えた冒涜的なリフを軸に、心に響く美しくドラマティックなメロディを、チープではあるが美しく荘厳、または神秘的なkeyが耽美でゴシックな旋律を奏で、邪悪なヴォーカルが早口で汚くガナり、悲鳴の如く超高音で絶叫し、妖しく語り、要所で女性ヴォーカルが妖艶に語る!!荒々しく汚らしく禍々しい邪悪さと荘厳で神秘的且つ妖艶でドラマティックな美しさを兼ね備えた、ゴシックな要素を纏った耽美なシンフォニックブラックメタルを展開しており、何と言っても、その、暴力的なまでにゴリゴリの冒涜的要素とそれに相反する美しくドラマティックな美旋律で織り成す”醜と美”を兼ね備えた世界観が非常に素晴らしく、且つ、基本的にはブラックメタル的に汚くガナりながらも様々な声色で楽曲を邪悪に彩り演出するDani氏のヴォーカルパフォーマンスも実に見事で、特に悲哀を帯びた超高音の絶叫には痺れずにはいられない!!!そして要所で妖艶な女性ヴォーカルの語りを交えたセンスも絶妙で、いや、しかし、絶妙なのはヴォーカルだけでは決して無く、特にギター/キーボードが奏でる悲哀を帯びた美しくドラマティックなメロディの数々が非常に印象的且つ堪らなく秀逸で、最早、感動的ですらあり、一方、時に激情を、時にドラマ性を伴って多彩に打ち出されるNicholas氏のドラムのセンスも抜群に高く、美しく神秘的且つ耽美で劇的なインストルメンタルをイントロを含めて4曲織り交ぜたアルバムの構成も相まって、これは、劇的にして激烈、醜悪且つ耽美な、他に類を見ない程に途轍もなく完成度が高い世界観を構築する、90年代初期ブラックメタルの歴史に残る名盤に仕上がっている!!!!!この完成度は本当に凄い!!!!それぞれのメンバーのそれぞれの作曲センス/演奏センスが本当に素晴らしく、奇跡的とも言える程の圧倒的完成度を誇るアルバムと成っており、特に5曲目
「The Black Goddess Rises」や7曲目「A Crescendo Of Passion Bleeding」、8曲目「To Eve The Art Of Witchcraft」、11曲目「A Dream Of Wolves In The Snow」、そして12曲目「Summer Dying Fast」は感動必至の名曲であるし、7曲目から8曲目の流れ、そして11曲目から12曲目の流れ等は鳥肌必至である!!!90年代初期らしい籠もった音質で音量が非常に小さい点は残念であるが、他に文句の付け所が一切無い、名曲尽くしの至高のマスターピース!!!!!ラストは、12曲目の最後に約1分の無音を挟んでからの約1分の召喚儀式的アウトロで幕を閉じる13曲52分!!!!!!やはり90年代初期ブラックメタルは格別であり、素晴らしいにも程がある!!!!!!


vempire
Vempire or Dark Faerytales In Phallustein
DECEMBER MOONやMALICIOUS INTENT等のRobin氏、2022年に死亡したStuart氏、Damien氏、Jared氏、Dani氏、そしてMONOLITHやSYSTEMATIC INSANITY、CATALEPSY等のNicholas氏によるイギリスのブラックメタルバンド、96年の名盤ミニアルバムのビクターエンタテインメント株式会社盤(解説・対訳・帯付き)。
(Danielle氏、Rachel氏、そしてSarah氏が女性ヴォーカルで参加!!)

ズンダカダカダカダカダカダカダカと荒々しくファストなブラスト/ドカドカと低速ブラスト/裏打ちでの疾走やミドル/スローテンポ等織り交ぜてドラマティックに展開してゆく硬くしっかりとしたドラムに、低音を効かせるヘヴィなベース、ジージャーキリキリと歪んだ寒々しいギターがドラマティックなメロディックリフを軸に冒涜的なアグレッシヴリフを、荘厳で神秘的且つシンフォニックなkeyが美しくドラマティックな旋律を奏で、Dani氏の邪悪なヴォーカルが女性の悲鳴の如く超高音でキャーキャーと絶叫し、濁声で汚くガナり、悪魔伯爵の如く声色で語る!!前作1stフルアルバムの路線を踏襲した、ゴシック要素を纏った妖しく耽美なシンフォニックブラックメタルを展開しているが、前作よりも音質が格段に向上しており、硬質でノイジーな刺々しいサウンドに因って攻撃性が大幅に増大してよりアグレッシヴな作風へと進化し、そして何と言っても、Dani氏のヴォーカルが超高音絶叫を主としたスタイルに強化されており、終始ブチ切れた狂気を纏いながらも根底に悲しみを孕んだ超絶絶叫が本当に凄まじく、最早、他に類を見ない唯一無二の類稀なる絶唱を堪能する事が出来る名作に仕上がっている!!!!!このヴォーカルが余りにも特徴的であるが故に好き嫌い賛否が分かれる所ではあるが、刺々しく禍々しい攻撃性とそれに相反する耽美で神秘的なドラマ性を伴った、醜と美が絶妙に融合した楽曲は相変わらず途轍もなく素晴らしく、全てのシンフォニックブラックメタルファンが必聴の傑作に仕上がっている!!!!!前作に収録の「The Forest Whispers My Name」の再録曲も1曲収録されているが、普通は再録すると劣化するものであるが寧ろパワーアップして帰還しており、前作に収録の「A Dream Of Wolves In The Snow」の導入から10分を超える大作に仕立てられた「Queen Of Winter, Throned」からも、彼等のセンスの高さをはっきりと理解する事が出来るであろう!!!ヴァンパイア的な妖しさと怪しさを伴った背徳的でエロティック且つ美しくドラマティックなゴシック的世界観を禍々しきシンフォニックブラックメタルで織り成す珠玉の不道徳芸術を構築する名盤、6曲36分!!!!!!ミニアルバムだからと侮る事勿れ!!!素晴らしいにも程がある!!!!!!


duskandherembrace
Dusk And Her Embrace
Dani氏、MONOLITHやSYSTEMATIC INSANITY、CATALEPSY等のNicholas氏、DECEMBER MOONやMALICIOUS INTENT等のRobin氏、Damien氏、2022年に死亡したStuart氏、そしてSOLSTICE等のGian氏によるイギリスのブラックメタルバンド、96年の名盤2ndフルアルバムに、SLAYERカヴァー1曲含むボーナストラックを3曲追加したビクターエンタテインメント株式会社盤(解説・対訳・帯付き)。
(Sarah Jezebel Deva氏と、Danielle Cneajna Cottington氏が女性ヴォーカルで、そしてVENOMやCRONOS等のCronos氏がヴォーカルで1曲参加!!)

まるで暗く頽廃的なファンタジー映画でも始まるかの様な美しく荘厳でドラマティックなイントロで幕を開ける楽曲は、ブラスト/裏打ち等での疾走やミドル/スローテンポ等織り交ぜて緩急付けてドラマティックに展開してゆく硬くrawなドラムに、ブモブモブゥゴブゥゴと生々しく野太い低音を効かせるよく聞こえるベース、ジージーキリキリと歪んだ寒々しいギターが美しく頽廃的でドラマティックなメロディックリフや攻撃的なリフ、そして耽美でドラマティックな泣きの美旋律を、シンフォニックな美しいkey/ピアノが暗く物悲しくも壮大でドラマティックな頽廃の美旋律を奏で、特徴的なDani氏の邪悪なヴォーカルが悲痛なる悲哀を纏って超高音の金切り声でキャーキャーと絶叫し、濁声で汚くガナり、悪魔男爵の如く声色で語り、要所で美しい女性クリーンヴォーカルが語る!!前作ミニアルバムの路線を踏襲した、ゴシック要素を纏ったシンフォニックブラックメタルを展開しているが、前作よりも音質に刺々しさと禍々しさが薄れてアルバム全体の攻撃性が弱まり、美しさとドラマ性、そしてメロディックな要素に重きを置いたかの様な、ブラックメタル然とした邪悪な攻撃性よりもより耽美でゴシックな方向性へと進んだ印象の作風に仕上がっており、何と言っても、これでもかとゴシック琴線を震わせて涙腺を刺激する、まるで暗く頽廃的な悲しみの物語を紡ぎ出すかの様な耽美で美しくドラマティックな極上のメロディックリフの応酬が途轍もなく素晴らしく、ゴシック寄りの耽美なシンフォニックブラックメタルや涙腺刺激のドラマティックなメロディックブラックメタルが好みであれば必聴にして悶絶は必至の歴史的名作と成っている!!!!!この、彼等の作曲センス、そしてメロディセンスは本当に凄い!!!!収録されている大半の楽曲が超級の名曲であるがその中でも特に、3曲目「Funeral In Carpathia」、4曲目「A Gothic Romance」、そして5曲目「Malice Through The Looking Glass」の、涙腺決壊必至の極上の頽廃的美旋律の目白押し領域は最早、神曲群の神領域と言っても決して過言では無い!!!!!!前作よりも音量が小さくなって禍々しさが薄れてチープに劣化してしまった音質や、余りにもキャーキャー過ぎる悲鳴一辺倒とも言えるスタイルに僅かに進化したヴォーカルは少し賛否両論に分かれる気がするが、それらを差し引いても余り有る極上の楽曲群が此処には在り、まるでヴァンパイアの如く崇高にして邪悪でありながらもまるで哀歌の如くロマンティックで物悲しく美しい、これは珠玉のゴシック世界観を構築する至高の名盤!!!!!!ボーナストラックのSLAYERカヴァーも、最早、原曲を凌駕する程の余りの格好良さに悶絶は必至の12曲67分!!!!!!素晴らしいにも程がある!!!!!素晴らしいにも程がある!!!!!!


fromthecradletoenslave
From The Cradle To Enslave
Dani Filth氏、Lecter氏、2022年に死亡したStuart氏、DECEMBER MOONやMALICIOUS INTENT等のRobin Graves氏、そして元SOLSTICE等のGian氏によるイギリスのブラックメタルバンド、99年のミニアルバムのビクターエンタテインメント株式会社盤(解説・対訳・帯付き)。
(THE BLOOD DIVINEやDECEMBER MOON、EXTREME NOISE TERROR、SOLEMN等のWas Sarginson氏がドラムで3曲、AT THE GATESやH.E.A.L.、TERROR等のAdrian "At The Gates" Erlandsson氏がドラムで1曲、MONOLITHやLOCK UP、SYSTEMATIC INSANITY、CATALEPSY等のNicholas Barker氏がドラムで1曲、COVENANT等のSarah Jezebel Deva氏が女性ヴォーカルで参加!!)

ミドルテンポやドカドカとブラスト/裏打ちでの力強い疾走等織り交ぜて緩急付けてドラマティックに展開してゆく重くしっかりとしたドラムに、黒く鈍い重低音を響かせるヘヴィなベース、ジャージャーと程良く歪んだギターが攻撃的な闇黒リフや暗く頽廃的で妖艶なメロディを奏で、美しく荘厳神秘的なkeyや妖しくも美しい女性ヴォーカルによるコーラス、そしてDani氏の唯一無二の邪悪なヴォーカルが超高音で早口に絶叫し、汚くガナり、ドスを効かせて低く唸り咆える!!前作3rdフルアルバムの路線を踏襲しつつも、トレモロによる美しくもドラマティックなメロディックリフが霧散して、より重々しく攻撃的なリフ捌きに進化し、且つ、ヴォーカルスタイルも、濁声での汚いガナりを多用しつつ超高音での絶叫を交えたスタイルに進化し、より力強く垢抜けて歌唱力が増しており、重くしっかりとしたサウンドに進化した黒くヘヴィな音質も相まって、プリミティヴなアンダーグランド要素は完全に失われ、より垢抜けてメジャーな作風へと大きく飛躍した一枚に仕上がっているが故に、真正のブラックメタルマニアからは賛否両論は必至だとは思うが、この、まるで高貴なるヴァンパイアの如くゴシック的で耽美で頽廃的な、優美でありながらも暗く悍ましい世界観はやはり途轍もなく素晴らしく、「ブラックメタル」の枠組みからは片足と言わずに全身が抜け出さんとする作風でありながらも、暗く美しく邪悪で頽廃的な音楽を好むブラックメタルファンであればやはり悶絶は必至であろう逸品と成っている!!!!!収録されているTHE MISFITSカヴァーとANATHEMAカヴァーは完全にCRADLE OF FILTH色に塗り替えられており、個人的には原曲を凌駕する良曲だと思うし、原曲厨で無いCRADLE OF FILTHファンであれば気に入る事は間違い無く、ダークなテクノサウンドを展開する5曲目「Pervert's Church」もまた完全に「CRADLE OF FILTH」の世界観であり、個人的にはブラックメタル曲に劣らぬ良曲だと思うし、これまたCRADLE OF FILTHファンであれば悶絶は必至であろう!!!!!新曲は2曲のみで、他はカヴァー曲2曲と、テクノサウンド1曲、そして過去の名曲のヴァージョン違いと言う事で、少々マニア向けの1枚ではあるが、高品質である事は間違い無く、新たな「CRADLE OF FILTH」サウンドを垣間見る事が出来る良盤を構築する6曲32分!!!!!実に素晴らしい!!!!!

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