主にブラックメタルのレヴューを2007年からしています。稀にブラックメタル以外のレヴューもありますが、音源購入の際の参考になれば幸いです。
borknagar
Borknagar
GORGOROTHやEMPTOR、ORTH、ARVAS、元IMMORTAL等で、99年に薬物の過剰摂取で自殺したGrim氏、GORGOROTHやDESEKRATOR等のInfernus氏、ENSLAVEDやDESEKRATOR、PHOBIA、INOCULATE INJURE、元MYSTICUM等のIvar Bjornson氏、ULVERやARCTURUS等のGarm氏、そしてMOLESTEDのOystein G. Brun氏によるノルウェーのブラックメタルバンド、96年の1stフルアルバムの、Displeased Recordsからの再々発盤。

荒々しいブラスト/裏打ち等での疾走やミドルテンポ等絡めて緩急付けて展開してゆくrawなドラムに、仄かに低音を効かせるベース、ジャーシャーと歪んだ吹き荒ぶ吹雪の如く凍て付くギターが北欧の哀愁に満ち溢れた寒々しいメロディックリフや北欧ヴァイキング然とした勇ましく荘厳なリフを奏で、邪悪なヴォーカルが血管打ち切れんばかりに本気で喚き叫ぶ!!アコースティックで北欧トラディショナルなサウンドや男性クリーンヴォーカルによる勇壮且つ哀愁を醸し出すコーラス/歌唱等を随所に織り交ぜた、実に90年代ノルウェーらしいブラックメタルを展開しており、何と言っても、実に90年代ノルウェーらしいほんのりとヴァイキング風味を帯びた勇壮且つ泣きの哀愁に満ちた旋律の応酬が非常に素晴らしく、荒々しくもドラマ性を纏った楽曲の展開や、北欧民族的なインストルメンタルを5曲も交えたアルバムの構成、そして実に90年代北欧ブラックメタルらしい荒々しく寒々しい極寒吹雪の如くrawな音質も相まって、初期ENSLAVEDや初期SATYRICON、そして初期GORGOROTH辺りの実に90年代ノルウェーらしいブラックメタルが好みであれば絶対的にお勧めの、90年代の諾威黒金属の醍醐味がこれでもかと詰まった名作に仕上がっている!!!!!北欧の哀愁と郷愁、そして荒々しい怒涛の疾走感に彩られた珠玉の北欧黒金属芸術を堪能する事が出来る10曲44分!!!!!やはり90年代ノルウェーのブラックメタルバンドは偉大である!!!!!素晴らしいにも程がある!!!!!


theoldendomain
The Olden Domain
MOLESTEDのOystein G. Brun氏、GORGOROTHやEMPTOR、ORTH、ARVAS、元IMMORTAL等で、99年に薬物の過剰摂取で自殺したGrim氏、Kai K. Lie氏、ULVERやARCTURUS等のFiery G. Maelstrom氏、そしてENSLAVEDやDESEKRATOR、PHOBIA、INOCULATE INJURE、元MYSTICUM等のIvar Bjornson氏によるノルウェーのブラックメタルバンド、97年の名盤2ndフルアルバムの、Punishment 18 Recordsからの再々々発盤。

ブラスト/裏/表打ちでの疾走やミドル/スローテンポ等絡めてドラマティックに展開してゆく重く力強くrawなドラムに、少し籠った低音を効かせるrawなベース、ジージャリキャリキャリと歪んだギターが北欧の哀愁纏ったトラディッショナルなリフ/旋律を奏で、邪悪なヴォーカルが血管が打ち切れんばかりに本気で喚き、哀愁醸し出す勇壮なクリーンヴォーカルが朗々と歌う!!前作1stフルアルバムで解き放っていた実にノルウェーらしい哀愁はそのままに、よりトラディショナルでフォークな作風へと変化しており、それに伴って牧歌的クリーンヴォーカルのパートが大幅に増量し、逆に、トレモロによる荒れ狂う寒々しいリフは霧散して、吹き荒ぶ吹雪の如く凍て付く極寒音質は温かみを帯び、"ブラックメタル"としては少しばかり異色とも言えるサウンドに進化しているが故に、極寒吹雪の如く北欧の寒々しいブラックメタルを求めている者には少々受け入れ難いかも知れないが、何と言っても、アルバム全編で堪能する事が出来る哀愁に満ち溢れた北欧民族的なリフ/旋律が非常に素晴らしく、哀愁メロディックなノルウェーブラックメタルが好みであれば絶対的にお勧めの、非常に優れた逸品に仕上がっている!!!!特に、深みある哀愁のリフ/旋律が秀逸な2曲目「The Winterway」や、ファイナルファンタジーVの「リックスの村」を彷彿させる何処か懐かしい郷愁旋律が見事な3曲目「Om Hundrede Aar Er Alting Glemt」、そして澄み渡るかの様な壮大さと勇壮さが素晴らしい6曲目「Grimland Domain」は名曲であるが、中でも、8曲目「The Dawn Of The End」の最後のメロディはノルウェーブラックメタル史に残る名旋律である!!!!!邪悪さを求める真正のブラックメタルファンにはお勧め出来ないが、北欧の民族的哀愁に彩られたフォーク/ブラックメタルを堪能したければ必聴の名作と成っている8曲44分!!!!!!これもまたノルウェーブラックメタルの神髄である!!!!素晴らしいにも程がある!!!!!!


thearchaiccourse
The Archaic Course
MOLESTEDのOystein G. Brun氏、Kai K. Lie氏、EMPTORやORTH、ARVAS、元GORGOROTHや、元IMMORTAL等で、99年に薬物の過剰摂取で自殺したGrim氏、Jens F. Ryland氏、そしてLAMENTED SOULS等のI.C.S. Vortex氏によるノルウェーのブラックメタルバンド、98年の3rdフルアルバム。
(ENSLAVEDやDESEKRATOR、PHOBIA、INOCULATE INJURE、元MYSTICUM等のIvar Bjornson氏がシンセサイザーで参加!!)

ミドル/スローテンポや表打ち等での疾走を絡めてドラマティックに展開してゆく重く力強いrawなドラムに、少し籠った低音をボモボモと効かせてギターの旋律に絡み付く重いベース、ジャーキャリと歪んだギターが哀愁に満ち溢れたメロディックリフや北欧の勇ましきリフ、そして悲しみの美旋律を奏で、美しく澄み渡る大気に広がるかの様な伸びやかなクリーンヴォーカルが高らかに歌い、時折邪悪なヴォーカルが搾り出す様にガナり叫ぶ!!ヴォーカルが美しく伸びやか且つ高らかな声質のI.C.S. Vortex氏に変わった事で田舎臭さが薄れ、牧歌的空気が霧散して少しばかり垢抜けたかの様な、基本的には前作2ndフルアルバムの路線を踏襲しつつも前作よりも更に"ブラックメタルとして異色"の作風に進化しており、ヴォーカルの大半がクリーンヴォーカルであるし寒々しいトレモロもブラストでの爆疾走も堪能出来ないが故に、過激さを求める真正のブラックメタルファンには前作よりも更にお勧め出来ないが、何と言っても、北欧の美しき哀愁と勇ましさを解き放つリフ/メロディの応酬が非常に素晴らしく、I.C.S. Vortex氏の特徴的な美しい歌声と相まって、その世界観はまるで険しくも美しい北欧の大地と大気の如く誇り高い、偉大なる北欧の魂が宿る名作に仕上がっている!!!!特に、北欧の澄み渡る美しさと勇壮さ、そして心に響く哀愁が見事な1曲目「Oceans Rise」と2曲目「Universal」は名曲である!!!!ノルウェー然とした哀愁と泣きの美旋律に気持ち良く酔い痴れる事が出来る北欧エクストリームメタルミュージックの雄、ラストは澄んだアンビエント調のアウトロで幕を閉じる8曲37分!!!!!素晴らしいにも程がある!!!!!


quintessence
Quintessence
LAMENTED SOULS等のI.C.S. Vortex氏、MOLESTEDのOystein G. Brun氏、Jens F. Ryland氏、SOLEFALDやSILENT、OLD WORDS NEW、元CARPATHIAN FOREST等のLars A. Nedland氏、そしてSPIRAL ARCHITECT等のAsgeir Mickelson氏によるノルウェーのブラックメタルバンド、2000年の4thフルアルバムの、Cosmic Key Creationsからの再々発盤。

ミドルテンポを軸にブラスト/表打ち等での疾走を絡めて緩急付けて展開してゆく重くrawなドラムに、ブモボモと少し籠った低音を効かせてギターに絡み付く重いベース、ジャーシャーと歪んだギターが物悲しいメロディックリフや北欧らしい勇壮さを伴った寒々しいリフを奏で、シンフォニックとまでは言わないが美しいkeyが随所に薄らと纏わり付き、邪悪なヴォーカルが喚きガナり、I.C.S. Vortex氏の特徴的な声質のクリーンヴォーカルが歌う!!前作3rdフルアルバムの路線を踏襲しつつも、Lars A. Nedland氏がキーボードで加入した影響か、仄かにシンフォニックでゴシックな雰囲気も醸し出して少し作風が変化した印象を受ける、前作よりも更にブラックメタルからは遠ざかってより一層ブラックメタルファンには受けないであろう一枚に仕上がっており、何と言っても、前作で大いに魅力的だったI.C.S. Vortex氏の高らかで伸びやかなクリーンヴォーカルの出番が極端に少なくなっており、非常に残念である!!!しかし、勇壮且つ物悲しいヴォーカルのメロディと泣きのギター旋律が絡み合う4曲目「Colossus」は非常に秀逸で、過去の作品が好みであったBORKNAGARファンは必聴の1曲と成っている!!!生粋のブラックメタルファンには決してお勧めは出来ないが、仄かにゴシック/シンフォニック要素を纏った北欧エクストリームメタルが好みであれば気に入るであろう10曲43分!!!個人的には少し残念であるが、まぁ・・・秀逸な作品ではある!!!


empiricism
Empiricism
VINTERSORGやOTYG、HAVAYOTH、MASTICATOR、COSMIC DEATH等のVintersorg氏、MOLESTEDのOystein G. Brun氏、Jens F. Ryland氏、SOLEFALDやSILENT、OLD WORDS NEW、元CARPATHIAN FOREST等のLars A. Nedland氏、SPIRAL ARCHITECT等のAsgeir Mickelson氏、そしてTyr氏によるノルウェーのブラックメタルバンド、2001年の5thフルアルバム。

ミドル/スローテンポやファストなブラストでの疾走等を絡めて緩急付けて展開してゆく硬くしっかりとしたドラムに、ブモボモと仄かに低音を効かせるベース、ジージージャーシャーと歪んだギターが寒々しいメロディックリフや物悲しいクサい旋律を、キーボード/ハモンドオルガン/ピアノが冷たくシンフォニックな旋律や耽美でドラマティックな旋律を奏で、Vintersorg氏の雄々しくも美しいクリーンヴォーカルが高らかに歌い、絞り出す様に邪悪に喚きガナる!!前作4thフルアルバムの路線を踏襲しつつも、前作よりも更にクサく耽美な要素を推し進めてよりゴシックな方向性に舵を切っており、何と言っても、雄々しくも仄かに甘くスタイリッシュですらあるVintersorg氏の歌唱力抜群のクリーンヴォーカルの存在感が非常に大きく、しかし、そのヴォーカルがブラックメタルマニアに受けるかと問われると・・・恐らく全く受けない、いや、それどころか忌避されるであろうスタイルであり、その上、Lars A. Nedland氏のほんのりシンフォニック且つゴシック寄りとも言える耽美なkeyによる装飾もブラックメタルマニアには余り受けないと思われ、恐らく、ブラックメタルマニアが受け入れられる音楽の範疇から片足と言わずほぼ全身が抜け出してしまった感は否めない、完全にブラックメタルマニアの範囲外のステージへ行ってしまった一枚と成っている!!!過去の作品よりも軽く硬く変質した音質もマイナス点かも知れない。それ故に、購入の際には注意が必要であるが、非常にクオリティが高いメタルミュージックである事は間違い無く、波長が合えば大いに気に入るであろう、非常に優れた作曲センスとパフォーマンスで魅せる耽美でドラマティックなエクストリームメタルサウンドを展開する10曲50分!!!個人的には・・・・・ちょっと違う・・・と言わざるを得ない一枚である。


epic
Epic
VINTERSORGやOTYG、HAVAYOTH、FISSION、MASTICATOR、COSMIC DEATH等のVintersorg氏、MOLESTEDのOystein G. Brun氏、SOLEFALDやAGE OF SILENCE、SILENT、OLD WORDS NEW、元CARPATHIAN FOREST等のLars A. Nedland氏、そしてSPIRAL ARCHITECT等のAsgeir Mickelson氏によるノルウェーのブラックメタルバンド、2004年の6thフルアルバムの、Cosmic Key Creationsからの再発盤。

ミドル/スローテンポやファストなブラスト等での疾走を絡めて緩急付けて展開して行く手数が多いしっかりとしたドラムに、ブモブモと低音を効かせるベース、ジャージャーと歪んだギターがドラマティックなメロディックリフや物悲しくクサい旋律を、シンセサイザー/ハモンドオルガン/グランドピアノが耽美な旋律やドラマティックな旋律を奏で、雄々しくも何処か甘くスタイリッシュなVintersorg氏のクリーンヴォーカルが高らかに歌い、邪悪にガナる!!前作5thフルアルバムの路線を踏襲した、ゴシック寄りの耽美でドラマティックなエクストリームメタルを展開しており、前作よりも太くなった音質も相まって、そして前作よりも耳に残るフレーズが増えた事も相まって、前作が好みであったならば本作はより一層気に入るであろう一枚と成っているが、・・・うむ、やはりブラックメタルマニアには受けないであろうサウンドである事は間違い無く、いや、完全に「ブラックメタル」だったアルバムは最初期だけで、その後の作品も「ブラックメタル」と一言では表す事が出来ない独特の作風ではあったが、最早、完全に違う世界に行ってしまった感は否めない、独自のフォーク/ゴシックなメタルサウンドを構築!!!前作で「これは違う!」と感じたならば本作も購入は止めた方が良かろう(笑)。個人的には、アルバム全編を耽美に、または派手にロックに装飾するLars A. Nedland氏のkeyはどうにも受け入れ難い・・・。ただ、やはり各々のメンバーのセンスは非常に高く、好き嫌いは別として非常にクオリティが高い一枚と成っている12曲57分!!!あと、楽曲には全く関係無いが、今までは長髪だったOystein G. Brun氏が、本作で遂にスキンヘッドになっている!!!


truenorth
True North
ARCTURUSやICS VORTEX、LAMENTED SOULS、そして元DIMMU BORGIR等のI.C.S. Vortex氏、SOLEFALDやAGE OF SILENCE、SILENT、OLD WORDS NEW、元CARPATHIAN FORESTで、元ASMEGIN等のLars A. Nedland氏、CRONIANやMOLESTEDのOystein G. Brun氏、SOURCE OF TIDEやFRACTURE、PROFANE BURIAL等のJostein Thomassen氏、そしてSEVENFIELDやTROLLFEST、VIPER SOLFA、PROFANE BURIAL等のBjorn Dugstad Ronnow氏によるノルウェーのブラックメタルバンド、2019年の11thフルアルバムの、ボーナストラック2曲を追加したデジパック盤。
(CRUACHANや、元FOLKODIA等のJohn Ryan氏がヴァイオリンとチェロで3曲参加!!)

ブラスト/表打ち等での力強い疾走やミドル/スローテンポ等絡めてドラマティックに展開してゆく硬く重くしっかりとしたドラムに、スタイリッシュな低音を効かせるヘヴィなベース、ザーザラと程良く歪んだギターが実にBORKNAGARらしい北欧の魂が宿るメロディックなリフやアグレッシヴなリフを、クリーンな音色のギターが美しくも物悲しい哀愁旋律を奏で、Nedland氏のクリーンヴォーカルが美しく且つ力強く高らかに歌い、Vortex氏の美しく透き通る特徴的なクリーンヴォーカルが高らかに歌い、邪悪なヴォーカルが頭の血管が打ち切れんばかりに本気で絞り出す様に喚き叫ぶ!!前作10thフルアルバムの路線を踏襲した実にBORKNAGARらしい楽曲を展開しているが、Vintersorg氏が脱退した事によって本作ではNedland氏がメインヴォーカルを務めており、このヴォーカルの声質は一般向けには良いとは思うが個人的には垢抜け過ぎて余り好きでは無いし、Nedland氏が作詞作曲の3曲も同様に一般向け過ぎてどうにも好きになれず、本作は全体的にNedland氏要素が強めに出ており、個人的に受け入れられる音楽の範疇から片足くらい抜け出てしまった印象は否めない。北欧の漢の魂を感じさせる北欧の矜持が宿っていた近年のBORKNAGARの作風から、より一般向けな方向性に僅かに進んだ感じであろうか。ジャケットのダサさに定評があった(?)BORKNAGARであるが、本作では少し垢抜けて洗練されたジャケットに進化している気がするが、音の方も同じ進化を遂げた感じであろう。まぁ「いつものBORKNAGAR」と言えばそうであるが、個人的には「何かちょっと違う」と言う印象の・・・。ただ、まるで北欧の冷たく澄んだ雪山の空に高らかに木霊するかの様な美しいVortex氏の特徴的なヴォーカルが見事な、Vortex氏が作詞作曲の2曲目「Up North」はVortex氏ファンであれば必聴の名曲であり、Vortex氏ファン、元い、BORKNAGARファンであれば納得の、実に高品質な逸品に仕上がっている!!!因みに、ボーナストラックは、アルバム本編に収録の楽曲「Wild Father's Heart」のアコースティックヴァージョン(?)と、名曲「Up North」のデモヴァージョンであり、「Up North」のデモヴァージョンは完全に蛇足であるが(笑)、「Wild Father's Heart」のアコースティックヴァージョンはアルバムの余興的な感じの良い雰囲気を醸し出しているので、奇特なBORKNAGARマニアであればデジパック盤を購入しても決して損は無いであろう11曲72分!!!!合うか合わないかは個人の好き嫌いの問題であるが、作品のクオリティは非常に高し!!!!

Comments

    • 川田利明's comment
    • April 21, 2025 20:22
    • 5 川田利明

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