Tales From Eternal Dusk
EUDAIMONYやSINDECADEのAzathoth氏、Asvargr氏、Paymon氏、CROMやSINDECADEのCrom氏、そしてCharon氏によるドイツのブラックメタルバンド、2001年の1stフルアルバム。(EMPYRIUMやTHE VISION BLEAK、EWIGHEIM、NOEKK、SUN OF THE SLEEPLESS、EUDAIMONY、DEINONYCHUS、NACHTMAHR、そして元AUTUMNBLAZEのMarkus Stock氏がヴォーカルで1曲ゲスト参加!!)
聖歌の如く荘厳で宗教的且つ不吉なイントロで幕を開ける楽曲は、ミドルテンポやブラスト/裏/表打ちでの疾走を織り交ぜて緩急付けて展開してゆくrawなドラムに、ほんのり低音を効かせるベース、ジャージャーと歪んだ寒々しいギターが刻みを交えた疾走感のあるメロディックリフを奏で、実にブラックメタルらしい邪悪なヴォーカルがガナる!!90年代北欧ブラックメタルを彷彿させる、凍て付く寒々しさと程好い哀愁メロディを纏ったドラマティックでメロディックなブラックメタルを展開しており、何と言っても、少しクサいぐらいのメタル臭い北欧メロディックリフが非常に格好良く秀逸で、ブラストに頼る事無く緩急付けてドラマティックに展開してゆく絶妙な楽曲の構成や、時折薄らと絡む冷たく荘厳なkeyやコーラス、そして泣きのギターソロ等も相まって、メロディックデスメタル寄りのメジャー志向のブラックメタルが好みであれば是非ともお勧めの逸品に仕上がっている!!!演奏は生々しく荒々しく、未だ粗くプリミティヴな寒々しいrawなサウンドであるが故にアンダーグランド感は否めないが、アンダーグランドなブラックメタルとメジャークオリティのブラックメタルの狭間に位置するかの様な、初期DIMMU BORGIRや初期KEEP OF KALESSIN辺りと同類の、後にメジャーになるであろうオーラを存分に漂わせる非常に完成度が高く意識が高いブラックメタルを構築!!!ドラマティックに洗練された北欧の香り漂う古き良きブラックメタルの心を堪能する事が出来る名作、11曲51分!!!!実に素晴らしい!!!!!
Profane Genocidal Creations
EUDAIMONYやSINDECADEのAzathoth氏、Paymon氏、TRIPTYKONやNONEUCLID、元HANNES GROSSMANNのSantura氏、Draug氏、Asvargr氏、そしてREVAMPやNONEUCLID、元DAYLIGHT MISERYで、元THULCANDRA等のSeraph氏によるドイツのブラックメタルバンド、2003年の2ndフルアルバム。(Katrin Neoral氏が女性ヴォーカルで、DIMENSION F3HやVIPER SOLFA、元LIMBONIC ARTで、元ANCIENTのMorfeus氏がイントロで、AETERNUSやORTH、元GORGOROTHで、元ARVAS等のAres氏が1曲ゲスト参加!!)
まるで始皇帝でも顕現しそうな程の歴史的超大作が始まるかの様な壮大なるイントロで幕を開ける楽曲は、ファストなブラストや裏/表打ちでの疾走を軸にミドル/スローテンポを絡めてドラマティックに展開してゆくrawなドラムに、程好い低音を効かせるベース、ジージャワギャリギャリと歪んだ寒々しいギターがジージキと刻みを交えたメロディックリフやアグレッシヴリフを奏で、DIMMU BORGIR辺りを彷彿させる実にブラックメタルらしい邪悪なヴォーカルがガナる!!前作1stフルアルバムと基本的には同路線の、要所で耽美で劇的なkeyを交えたメロディックでドラマティックな北欧ブラックメタルを展開しているが、より壮大でドラマティックな大作志向に進化し、且つ、時折女性クリーンヴォーカルや男性クリーンヴォーカル等も絡めてよりクオリティが向上しており、何と言っても、ドラマティックに洗練された巧みなる楽曲の構成と耳に残るメロディックなリフの応酬が相変わらず非常に素晴らしく、音質や演奏は未だrawではあるがメジャーシーンにも十分通用する様な一級品のドラマティックブラックメタルを構築!!!この、90年代北欧ブラックメタルを彷彿させるサウンドはやはり実に秀逸で、前作が気に入ったならば勿論の事、初期DIMMU BORGIRや初期KEEP OF KALESSIN辺りのサウンドが好みであれば絶対的にお勧めの逸品に仕上がっている!!!!大作志向が過ぎて、特にアルバム終盤では少々冗長な印象も否めないが、今作も、洗練されたドラマ性と北欧の香りが織り成す名作と成っている10曲68分!!!!この楽曲の劇的極まる構成力は見事だ!!!!実に素晴らしい!!!!
Stab Wounds
EUDAIMONYやSINDECADEのAzathoth氏、Asvargr氏、TRIPTYKONやNONEUCLID、元HANNES GROSSMANNのV Santura氏、Draug氏、Paymon氏、そしてREVAMPやNONEUCLID、元DAYLIGHT MISERYで、元THULCANDRA等のSeraph氏によるドイツのブラックメタルバンド、2004年の3rdフルアルバム。(FORGOTTEN TOMBやDIED LIKE FLIES、TOMBSTONE HIGHWAY、FORMALIST、DAKRYON、SACRATER等のHerr Morbid氏、ANGSTのAdimiron氏、そしてTHYRFINGやDEAD SILENT SLUMBER、PROFUNDI、元NAGLFARのJens Ryden氏がゲストヴォーカルで各々1曲参加!)
ファストなブラスト/裏打ちでの疾走やミドル/スローテンポを絡めて展開してゆく適度にrawなドラムに、程好い低音を響かせるベース、ジャリジャリジージャーと歪んだギターが刻みを交えたメロディック/アグレッシヴリフを奏で、要所で時折絡み付く暗く不気味なピアノの旋律やkey、そしてDIMMU BORGIR辺りを彷彿させるAzathoth氏の邪悪なヴォーカルがガナる!!基本的には過去の作風を踏襲したドラマティックでメロディックなブラックメタルを展開しているが、keyによる煌びやかな装飾が大きく失われた影響か、過去の作品の様なファンタジックな世界観は霧散し、どちらかと言えばより現代寄りの暗く退廃的な方向性にシフトしたかの様な、ブラックメタルとしてよりストレートな作品に仕上がっており、新たな路線への転換点とも言える一枚と成っているが、何と言っても、耳に残る印象的なリフを随所に織り交ぜて絶妙に展開する劇的な楽曲の構成が相変わらず非常に秀逸で、表現力が少し向上したヴォーカルも相まって、作風が変わろうとも決してクオリティは劣化しない、暗く、荒涼とし、頽廃した一級品のブラックメタルを構築!!!!ダークでファンタジックな世界観が好みであったファンには少々残念かも知れないが、今作もより多くのブラックメタルファンにお勧め出来る、メジャーシーンへの足掛かりと成るであろう安心の良作に仕上がっている10曲60分!!!!実に秀逸!!!!