主にブラックメタルのレヴューを2007年からしています。稀にブラックメタル以外のレヴューもありますが、音源購入の際の参考になれば幸いです。
tattvamasi
Tat Tvam Asi (Universal Omniscience)
STUTTHOFやNIHASA、SEVENTH XUL、WORSHIP、そして元NOCTERNITYで、元ACRIMONIOUS、元VIRUS OF KOCHのAcherontass氏、LEGION OF DOOMやSTUTTHOF、DEMOGORGONのDemogorgon氏、そしてKrieg氏によるギリシャのブラックメタルバンド、2007年の1stフルアルバム。(元EQUIMANTHORNのWeisses Blut氏が女性ヴォーカルで、Wolftran氏がキーボードで、KB9氏がギターで参加!!)

美しく荘厳壮大で悲壮感滲むドラマティックなイントロ(映画「The Fountain」からのSE?)で幕を開ける楽曲は、ブラストや裏打ちでの疾走を軸にミドル/スローテンポ等絡めてドラマティックに展開してゆく手数の多いrawなドラムに、程好い低音を効かせるベース、ジャージャーキリキリと歪んだ寒々しいギターがSTUTTHOFを彷彿させるドラマティックな涙腺刺激メロディックリフを奏で、要所で絡むシンフォニックで荘厳美麗なkey、そして実にブラックメタルらしい邪悪なヴォーカルがギャーギャーと叫び、時折NS的演説や語り、妖艶な女性のセリフが絡む!!流石は前身バンドがSTUTTHOFであるだけあって実にSTUTTHOFらしい、物悲しくも壮大でドラマティックなメロディックブラックメタルを展開しており、何と言っても、やはり、これでもかと感情&涙腺を刺激し倒して泣かずにはいられないメロディックリフの応酬が非常に素晴らしく、keyによる壮大で荘厳美麗な演出や劇的な楽曲の展開や構成、そして寒々しさと生々しさを纏った絶妙にrawな音質や演奏も相まって、STUTTHOFが好みであれば勿論の事、ドラマティックで涙腺刺激のメロディックブラックメタルが好みであれば悶絶必至であろう、古の壮大なる悲しみの物語に感動のancient artを堪能する事が出来る珠玉の8曲47分!!!!実に素晴らしい!!!!!


forthetempleoftheserpentskull
...For The Temple Of The Serpent Skull...
THOU ART LORDやN.A.O.S.、DIABOLOS RISING、RAISM、PRINCIPALITY OF HELL、NECROMANCY、そして元ROTTING CHRISTで、元DANSE MACABRE、元MORTIFYのThe Magus氏、TERRA TENEBRAEや、元SOULSKINNERのBaron Blood氏、そしてCHAOSTARやDOUBLE SQUARE、元SEPTICFLESH、元NIGHTRAGE、元INNERWISH、元BOB KATSIONIS、元DREAM DEVOIDのFotis Benardo氏によるギリシャのブラックメタルバンド、NECROMANTIA。
CHAOSTARやDOUBLE SQUARE、元SEPTICFLESH、元NIGHTRAGE、元INNERWISH、元BOB KATSIONIS、元DREAM DEVOIDのFotis氏、元CROSS DENIEDのAkkhar氏、STUTTHOFやNIHASA、SEVENTH XUL、WORSHIP、そして元NOCTERNITYで、元ACRIMONIOUS、元VIRUS OF KOCHのAcherontas氏、NERGALやMORTUUS SUM、LYKAIONAS、FUNERAL CHANT、元KAWIRで、元NIHASAのPorphyrion氏、Assaru氏、そして元EQUIMANTHORNのWeisses Blut氏によるギリシャのブラックメタルバンド、ACHERONTAS。
両バンドによる2008年のスプリットアルバム、3曲36分!!

NECROMANTIAは、ミドルテンポやブラスト等を絡めて展開してゆくヘヴィなドラムに、重低音を効かせるベース、ジージャーと歪んだギターがドラマティックリフ/寒々しいリフを奏で、ドラマティックで壮大な仰々しいkey、そしてリヴァーブの効いた邪悪なヴォーカルが叫ぶ!!荘厳なkeyに彩られたシンフォニックな要素とどろどろと不道徳なデスメタル的要素を孕んだドラマティックなアンダーグランドブラックメタルを展開しており、この展開/構成/世界観を「実験的」と捉えるか「へっぽこ」と捉えるか、何処か垢抜けない印象は否めない2曲!!

ACHERONTASは、美しく神秘的でありながらも不吉で暗黒荘厳なイントロで幕を開け、ドカドカとブラストやミドル/スローテンポ等を絡めてドラマティックに展開してゆくヘヴィ且つ生々しいドラムに、少々オーヴァーレヴェル気味の低音を響かせるベース、ジャージャーキリキリと歪んだ吹雪の如く寒々しいギターが凍て付くドラマティックリフを奏で、反響する邪悪なヴォーカルがギャーギャーと叫び、唸る様に低く語る悪魔的セリフが絡む!!前作1stフルアルバムの路線を踏襲した壮大でドラマティックなメロディックブラックメタルを展開しており、前作やSTUTTHOF辺りのバンドが好みであれば絶対的に買って損はしないであろう1曲!!!!実に素晴らしい!!!!


sicluceatlux
Sic Luceat Lux
LURKER OF CHALICEやTWILIGHT、MARTROD、そして元KRIEGで、元VON GOAT、元HATE MEDITATION等のWrest氏一人によるアメリカのブラックメタル、LEVIATHAN。
STUTTHOFやNIHASA、SEVENTH XUL、WORSHIP、そして元VIRUS OF KOCHで、元NOCTERNITY、元ACRIMONIOUS等のAcherontas氏、元EQUIMANTHORNのWeibes Blut氏、元CROSS DENIEDのAkhkhar氏、Krieg氏、VIRUS OF KOCHやDEVOTION OMEGA、AGOS、CARRION、元NIHASAで、元CTHONIC AURA等のVan Gimot氏、Wolftran氏、そしてKB9氏によるギリシャのブラックメタルバンド、ACHERONTAS。
両バンドによる2009年のスプリットアルバム、8曲45分!!

LEVIATHANは、ブラストでの疾走やミドル/スローテンポ等絡めて緩急付けて展開してゆくrawなドラムに、重い低音を効かせるベース、ジャージャリキリキリと歪んだプリミティヴなギターが寒々しいメロディックリフや陰鬱な闇黒リフを奏で、ディストーションの効いた邪悪なヴォーカルが悪意を籠めてギャーギャァと叫び、ガナり、唸る!!最早いつも通りの実にLEVIATHANらしい、闇黒神秘的なアンビエント要素と陰鬱な闇黒リフによって聴者の魂を少しずつ蝕むかの様な闇(病み)ブラックメタルを展開しており、本作では珍しくアコースティックなパートも部分的に絡めてよりエクスペリメンタルな作風に進化した印象も受けるが基本的には過去の作風と何も変わらぬ故に、過去作品が好みであれば本作も絶対的にお勧めの逸品に仕上がっている!!!音量が異様に小さい事が残念ではあるが、LEVIATHANマニアは必聴の4曲!!!この世界観は相変わらず非常に素晴らしい!!!!

ACHERONTASは、悲しみを帯びた美しく劇的なピアノによるイントロで幕を開け、ブラストでの疾走やミドル/スローテンポを絡めてドラマティックに展開してゆくボロボロのrawなドラムに、ジージャーと歪んだチープでプリミティヴなギターが寒々しいメロディックリフを奏で、邪悪なヴォーカルがガナる!!実にACHERONTAS/STUTTHOFらしい涙腺刺激のメロディックブラックメタルを展開しており、何と言っても、寒々しく涙腺を刺激し倒すドラマティックで荘厳なまでのメロディックリフが相変わらず非常に素晴らしく、過去の作品が好みであれば本作も是非ともお勧めの逸品に仕上がっている!!!特に3曲目「Kornugia」はACHERONTAS/STUTTHOFファンであれば悶絶必至の名曲であろう!!!音量が異様に小さく、且つボロボロのドラムによる生々し過ぎる演奏や粗い音質が残念ではあるが、ACHERONTAS/STUTTHOFマニアであれば納得の4曲!!!実に素晴らしい!!!!

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