Ostendit Quam Nihil Sumus
ベルギーのブラックメタルバンド、2005年の１stフルアルバム。
ドコトカとブラストでの疾走を軸にミドルテンポ等織り交ぜて適度に緩急付けて絶妙にドラマティックに展開してゆくrawでプリミティヴなドラムに、ジャージーとメロウに歪んだ寒々しいギターが程好いメロディックリフを奏で、邪悪なヴォーカルがギャァギャーとガナる！！程好くヘヴィにドコドコとバスドラを効かせながらも寒々しくアンダーグランドでプリミティヴな音質や、rawではあるがしっかりとした演奏も絶妙で、アンダーグランドブラックメタル入門としても是非ともお勧め出来る非常に完成度の高いアンダーグランドなメロディックプリミティヴブラックメタルを展開しており、何と言っても、アルバム全編を通してひたすらメロウにメロディックに涙腺を刺激し紡ぎ出されるリフが非常に秀逸であり、ゆっくりとドラマティックに、しかし程好いキャッチーさを伴って展開してゆく楽曲の構成も相まって、10分前後の大作志向の楽曲が並ぶにも関わらず全くダレる事無く最初から最後まで聴き通す事が出来るこれは、初期DEATHSPELL OMEGA辺りのフランス産プリミティヴブラックメタルやSATANIC WARMASTER辺りのフィンランド産メロウプリミティヴブラックメタルが好みであれば絶対的にお勧めの逸品である！！！！物悲しき邪悪の美学を示した、破滅への壮大なる哀しみの旅路、４曲40分！！！！特筆した個性も無ければ話題になる様な派手さも無いですが、個人的に一押しの好盤です！！！！実に秀逸！！！！
